2014年1月13日月曜日

今、命がなくなっても後悔なし!の生き方

以前、ライフセービングのインストラクター資格を取るために
泊まりがけの講習会に参加したことがある。

そこには年齢様々な30人程が集結し、
「いのち」の大切さを人一倍意識したメンバーだった。
講習会では、救助の技術的な部分は少なめで
人の資質をレベルアップする事に重点が置かれていた。
インストラクターという名にふさわしい資質の訓練だ。


一番印象的だったのは、

「30人が無人島にいます。もうすぐこの島は沈没します。
ヘリで救助できるのは15人のみ。
さあ、ヘリに乗る人を決めてください」


与えられた30分で答えを出さねばならない。
島が沈没してしまうのだから。
まず冷静な雰囲気で、それぞれ意見を出し合う。

「女子が優先だ」
「未来ある若い子が乗ればいい」
「家族がいる人が乗った方がいい」
・・・

「いや、そんなきれいごとじゃダメだ
命は同じ価値なのだから、公平にクジがいい」

「俺は乗らずに残ります」という人が出ると
「命をミスミス投げ出すのか?」と激が飛んだり。


段々シュミレーションが現実的な感覚となり、
本当に置いて行かれたら死んでしまう気になった。
結局、民主主義的多数決であみだくじで公平に決める事となった。



私は見事ヘリに乗れることに。
脱落した人を思うと、喜びは決して出せない。
あるカップルがこの講習に参加していたが、男性はヘリ組
女性は乗れない組となった。
彼女を置いてヘリに乗る状況でも男性は生存を選んだ。
女性は思わず涙が出るし、この講習後にケンカしたのは言うまでもない。


こういう緊迫した中
ある沖縄の消防士さんが優しくこう言った


「自分は残ります。妻も子供もいますが残ります。
毎日沢山の愛情を伝えているので今、命がなくなっても後悔はありません」



そう言いきれるこの男性は、なんて素敵な人生なんだろう
そう言ってもらえる家族は、なんて幸せなんだろう
私もこういう男性に、これから巡り会えるだろうか・・・


その頃の私は三十路を過ぎて、まだまだ人生の道筋が見えない頃だったので
余計に響いた。涙が、出た。


そして先日、誕生日を迎えたワタクシ
大きな器で至らぬ私を受け止めてくれる旦那。
丈夫な体で元気に走り回る子供たち。
4人でいると、笑いが絶えず楽しい、嬉しい、幸せ


あの時の、消防士さんの言葉があったから
今の私がある。
「私もいつか、そう言えるようになりたい」って心底思ったから。


子供を叱りすぎたな~って日は、
寝る時に「今日はごめんね、許してね」と伝える。

「大好き、愛してる、ありがとう、ごめんなさい、許してください」

この言葉を、沢山言うようにしながら
またひとつ、歳を重ねる事ができた。
お祝いメッセージを皆様からたくさん頂き本当に嬉しかったです!
ありがとうございます




     主人からのプレゼント❤ありがとう!!!お小遣い減らせないね 笑